AR Resonanceというイタリアのメーカーのマウスピースを買ってみました。トップとバックボアの2ピースで、トップはME40、バックボアは40Sという組み合わせ。
これまではGRの65Z☆☆を使っていましたが、それとの比較です。
まず、ここ1年くらいで奏法が変わってきたのか、急激に使うマウスピースのリムが大きくなってきました。(GR63Z→64Z→65Z)。なので、どっちが良い悪いという話ではなく、僕の現在の奏法だとこちらの方があっている、という視点で読んでください。
AR resonanceのマウスピースですが、まず第一印象としては、音色が明るい、ということでした。特にタンギング直後ですね。息がスルッと入っていく感じがするので、そのせいもあるかなと思います。タンギング直後、詰まる感じがないです。
見た感じ、重くて個性的なマウスピースなんじゃないかな?と思っていたのですが、予想に反して軽い!素材はブロンズやブラスや、色々試しましたが、今回はブラスを選びました。そして、今回はスキマスイッチ のツアーで使いたいので、高音域を明るく長く出せるMEで。
使っている楽器はヤマハのYTR-9335CH(シカゴモデル)の1世代目です。それに合わせてバックボアは40Sの金メッキ。
これも銀メッキのとか色々試しましたが、この個体が一番良かったのでこれを。個体差もまあまああるので、音色、吹奏感の違いはメッキの差だけかどうかは分かりません。
本番で数回使ってみましたが、音色が明るくなりました。タンギング直後からの音色の開き具合が明るいですね。AR resonanceのマウスピースに変えてスロートが太くなった影響はとても大きいと思います。割と息がスルスル入る感じがするので、気をつけないと息を入れすぎちゃうかも。明るい音を出すには息をたくさん入れないと、っていう呪縛からは逃れられそうです。ばかばか燃料突っ込まなくてもちゃんと明るく鳴ってくれる感じ。ピアニシモからメゾフォルテくらいのフレーズを吹くのもストレスなく楽しくなりました。
このマウスピースを吹いた事で、逆にスロートの細いマウスピースの吹き方に気づく気もします。
このマウスピースの1番の特徴はこのスロートの太さなのかも知れません。うまくバランスを取るように重さ、長さなどが作ってあります。現状、お気に入りのマウスピースです。
一つ気になることは、メーカー名の彫刻が、割と唇の当たる面に近いところまで来ている点。マウスピースを楽器につける時、いろいろな角度を試して、いつも同じ角度で吹くのですが、一番良い角度に合わせると、Rの刻印が唇にちょっと触っちゃって痛いのです。慣れれば大丈夫っぽいのですが、ちょっと気になる。
刻印をもう少しリム面から離して欲しいなー。
総合的に見て、とても好きです。人馬一体感が大きい。思った通りに吹ける感じ。一つ気がかりなのがこのスロートの太い感じが長期使ってみてどうか、という事くらいかなー。在庫がなくて試せませんでしたが、もう1サイズ小さいのも試してみたいなあ。